IMOCAクラスによってなされた決定

The decisions taken by the IMOCA class

English Original

2017年㋃29日土曜日

 

先週の水曜日、IMOCA AGM(年次総会)がパリのフランス・セーリング協会の本部で開催されました。それは終了したバンディグローブの結果を顧みる機会として、大変に重要な会議でした。それは次の4年間のルールを決め、そして、来たるべきシーズンに備えて始まるプロジェクトに許す技術的な選択肢を承認するために召集されました。2017-2020プログラムと代表Jean Kerhoasの権限が新メンバー、Antoine Mermodにひきつがれた、年次総会の主な決定を見てみましょう。

 

特筆すべき年度

 

IMOCAオーシャン・マスターズはその特筆すべき年度を終了しました。29名のスキッパーが参加し、18名がフィニッシュし、10ヶ国から参加した、7隻のIMOCA60艇はフォイルを装着し、一般の人々とチームによって支えられた冒険家たちによって、驚くべき競争と戦いが終わりまで続きました。第8回大会は明らかに成功し、そして外洋レースでIMOCA60クラスの地位は確立しました。

 

2013年以来、この組織を司ったJean Kerhoasは、過去4年間の、特に安全性と信頼性の規約に関する、決定の数々を強調する報告を説明しました。マストとキールの標準化はこれらの理由から承認されました。そして、それらを装着した6隻の艇はなんの問題も起こしませんでした。

 

また、IMOCAクラスはOSM会社とSir  Keith Millsによって、2013年に発足したIMOCAオーシャン・マスターズの進展が気がかりでした。ニューヨークからレ・サーブル・ド・オロヌ(バンディー県)間の大西洋横断レースの成功はIMOCAプログラムでの、その位置付けが確実なものになった事を明らかにしています。そしてそれは来るべき年に再開されるでしょう。

このサイクルの終わりで、多くのIMOCA艇が売りに出され、購入者を見つけて来ました。そして、彼らの多くのゴールは2020バンディグローブと準備のレースに参加することです。先週、Jeremie Beyouと並んでCharal(フランスの会社)が新パートナーになることと、新艇を建造をすることが発表されたことはIMOCAクラスの真価が認められたことの証明です。

 

フォイルの選択

2015年にIMOCA艇の見せたフォイルは大きな議論を巻き起こしました。この装置はその信頼性と効率の良さを自ら証明しました。しかし、また同じく、レース間中議論の的になりました。バンディグローブのトップ4位までが4隻ともフォイル艇で、年次総会がこれらの装置の使用を最大化する改造がなされることを許す選択を強調したのはもっとも理にかなっています。

 

技術委員会はまた、ルールの立場から、いくつかの安定性をを求めました。そして、大方の総意として承認された新ルールは2021年まで続きます。

 

年次総会で決められた他の決定の中に、スキッパーは一つ少ないセールで航海をする、そして、前回のバンディグローブとバルセロナ・ワールドレースを参考に安全性に配慮したいくつかの変更がなされました。

 

2020バンディグローブまでに準備しておくレースプログラム

年次総会は、バンディグローブへの最良の準備のために、次の4年間をベースにIMOCA オーシャン・マスターズにそのレースプログタムを承認しました。そしてこれはRolex Fastnet Race、Transat Jacques Vabre、そしてRoute de Rhum などクラッシックレースがいつものように残っています。一方で、バルセロナ・ワールドレースを支援している、FNOBからきたその役員、Xose-Carlos Fernandezはレースの規約を発表しました。この二人乗りレースは新しい形式で、今まで通りバルセロナから航海しますが、シドニーに停泊することが含まれています。このレースは2019年の1月12日にスタートしますが、バンディグローブのジェネラルディレクター、Laura Legoffは、SEAM Vendeeは、IMOCAオーシャン・マスターズの長い将来の期間を考慮してこれらの決定をしたと同じく、IMOCAクラスと一緒にいることが続くことを望んでいるとはっきり言いました。

 

ニューフェース

 

2017IMOCA年次総会は数人の新メンバーと新プロジェクトを迎えました。それは、フランスとドイツの混血セーラー、Isabelle Joschke、ドイツ人Boris Herrmannn、彼はモナコヨットクラブの紋章で、前のGitana16のフォイル艇でレースをしています。そして、Pierre Lacaze とYoann Richommeは2012年のバンディグローブでSamantha Daviesが航海したLombardが設計した艇に乗って11月にTransat Jacques Vabreに参加する予定です。委員会は今より若く、より国際化しました。それは、IMOCAクラスが将来、新しい意思決定で進化することを見せるでしょう。

 

続けて9年目の委員会メンバーに再選されたAlex Thomsonはさておき、委員会はスキッパーConrd Colman、Tanguy De Lamotte、そしてPaul Meilhat、同じく、No Way Backのチームマネージャー、Antoine Mermodをメンバーに歓迎しました。Antoine Mermodは代表に選出されました。

 

一方で、その内部組織を改善するとともに、過去数年にわたって取ってきた同じ路線に沿って続ける必要性に奮起し、年次総会は、新しい代表者たちを支援する決定をしました。そして、その国際化をアメリカ人とニュージーランド人の混血のConrad Colmanを迎えることで確かなものにしました。

 

IMOCAクラスの開発に4年間携わった後、前の代表、Jean Kerhoasが職を降りて、残り3人のメンバー、Vincent Riou、Jean Le Cam、そしてLuc Talbourdetもまた委員会から降りることを願いました。

 

向こう数週間をかけて、彼らはどのようにこのクラスを立ち上げてゆくかを見つめる前に、新しいチームを立ち上げます。

 

IMOCAクラスの新しい委員長、Antoine Mermodは、「私は、IMOCAクラスのメンバーによって選ばれた新しい委員会をリードするために選ばれたことを誇りに思います。このクラスはJean Kerhoasと彼のチームによって、過去4年間になされた大変な仕事のおかげで育成されてきました。私たちは今、2021年までその立場にいるルールと、そして、2020バンディグローブに私たちを導くレースプログラムを持っています。幾人かの新しいスキッパーがこのクラスに参加してきます。今、艇は建造され、前回のバンディグローブで活躍したほとんどのスキッパーは彼らの艇の上で作業をしています。そして彼らの性能を向上させています。2017のシーズンは私たちに、11月のTransat Jacques Vabreの終了とともに、いくつかの素晴らしい出来事を見せてくれるに違いありません。」といいました。

 

IMOCA オーシャン・マスターズ2017-2020

 

2017 Rolex Fastnet Race / Transat Jacques Vabre


2018 New York – Barcelona / Route du Rhum


2019 Barcelona World Race / Rolex Fastnet Race / Transat Jacques Vabre


2020 New York – Vendée / Vendée Globe

 

出典:IMOCA

翻訳:仏英:M&M、

英和:Watson Courtier (4月22日2018年)

この英文記事は2017年4月29日に書かれたものです。